戦前の日本は本当に暗かったのか?写真と物価で紐解く庶民の真実
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近年、最新の画像復元技術によって鮮明に蘇った戦前の日本 写真は、当時の都市空間の洗練度を如実に物語っています。東京・銀座の煉瓦街にはネオンサインが煌めき、資生堂パーラーや銀座千疋屋にはハイカラな洋装に身を包んだ人々が集いました。最先端のファッションに身を包んだ「モダンボーイ(モボ)」「モダンガール(モガ)」が街を行き交い、ジャズの音色がカフェから漏れ聞こえる光景は、欧米の大都市と比べても遜色のない華やかさでした。
庶民の娯楽の中心地であった浅草では、浅草オペラや活動写真(無声映画)の映画館が軒を連ね、凌雲閣(浅草十二階)周辺は昼夜を問わず熱気に包まれていました。私鉄各社による沿線開発も急速に進み、阪急電鉄の小林一三が主導した宝塚歌劇団の設立やターミナルデパートの開設、東急電鉄による田園調布の開発など、戦前の日本 街並みと文化は、郊外住宅地と都市部を電車で結ぶ近代的な都市生活モデルを確立させました。こうした大正デモクラシーと昭和初期の文化潮流は、市民の生活意識を劇的に変えていったのです。