『カリオストロの城』ラストに隠された宮崎駿の真意と名言の深層

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時計塔の崩壊とともに湖の水が抜け、姿を現した古代ローマの水没都市こそが宝の正体でした。金銀財宝や莫大な利権を期待していた観客の予想を鮮やかに裏切るこの結末には、カリオストロの城の意味を多角的に読み解く重要な鍵が隠されています。

宮崎駿監督は、偽札(ゴート札)という近代資本主義の暗部によって栄えた悪徳の城を崩壊させ、その地下に眠っていた純粋な歴史的遺産を白日の下に晒しました。個人の私利私欲のために独占されていた空間が、太陽の光を浴びて全人類のものへと解放される構造は、後の『天空の城ラピュタ』や『風の谷のナウシカ』へと直結する作家性の萌芽です。ルパンたちが「俺たちのポケットには入りきらねえや」と笑って背を向ける描写は、物質的な富に執着しない怪盗としての矜持を鮮烈に際立たせています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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