池脇千鶴のグラビアが今再評価される理由|伝説の写真集と現在を追う
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清純派美少女として国民的人気を得た池脇千鶴が、名実ともに唯一無二の女優へと飛躍した決定的契機が、2003年公開の映画『ジョゼと虎と魚たち』(犬童一心監督)でした。
妻夫木聡演じる恒夫と恋に落ちる、足が不自由で自らを「ジョゼ」と呼ぶ毒舌な車椅子の少女。彼女はこの難役において、それまでの清純派イメージを覆す完全な体当たりの濡れ場・ベッドシーンを披露しました。当時の映画誌のインタビューにおいて、彼女は露出のハードルについて問われ、こう述懐しています。
「服を脱ぐこと自体に恐れはありませんでした。ジョゼという人間を生きる以上、そこに愛し合う瞬間があるなら自然にそうなるはずですから」
この言葉通り、彼女の演技は扇情的なサービスショットではなく、愛の切なさと人間の剥き出しの孤独を描く必然として観客の胸を打ちました。結果として、キネマ旬報をはじめとする映画各賞で演技力の評判を決定づけ、単なるアイドル女優から「監督たちがこぞって起用したい表現者」へとシフトしたのです。