『代表取締役刑事』再放送されない真相!キャスト現在と劇中車秘話
『代表取締役刑事』再放送されない真相!キャスト現在と劇中車秘話の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
石原プロモーション制作の刑事ドラマといえば、自動車メーカーとの強力なタイアップによる劇中車(覆面パトカー)の活躍が大きな見どころです。『西部警察』の日産自動車に代わり、前作『ゴリラ・警視庁捜査第8班』(1989年〜1990年)から車両提供を担当したのが三菱自動車工業でした。本作『代表取締役刑事』でも、バブル絶頂期の三菱自動車が誇る名車たちが惜しげもなく投入されています。
なかでも自動車ファンや当時の視聴者が熱い視線を送ったのが、主人公・兵頭真(舘ひろし)らが駆る三菱・ギャラン(6代目・E30系)です。劇中では、WRC(世界ラリー選手権)を席巻したハイパフォーマンス4WDセダン「三菱 ギャラン VR-4(E39A型・グレースシルバー)」が主力覆面パトカーとして疾走したほか、ドイツのAMG社と提携して開発された希少なチューニングモデル「ギャラン AMG(E33A型・レグートグレー)」も前作『ゴリラ』から引き継がれる形で登場しました。
さらに注目すべきは、本作の放送開始5か月前(1990年5月)に発売され、「日本の3ナンバー車の歴史を変えた」と評された大ヒット車種「初代 三菱・ディアマンテ(F15A/F17A型)」が、いち早く刑事課の覆面パトカーとして配備された点です。また、渡哲也さん演じる梶山課長らが乗車する幹部車両には、威風堂々たる直線基調のボディを持つ「三菱・デボネアV(S12A型・ロイヤルAMG仕様を含む)」が使用され、他にもエテルナやミラージュ、パジェロなどが画面を彩りました。
前作『ゴリラ』ではガルウィング仕様のスタリオンなどが派手なカースタントを繰り広げましたが、本作ではドラマの作風に合わせ、「下町の細い路地や運河沿いの橋を、刑事の足としてリアルに走り抜ける三菱車」という描写に徹しています。板金塗装の艶や、当時の純正アルミホイール、自動車電話のアンテナに至るまで、1990年当時の新車状態そのままの三菱車を高画質で堪能できる映像資料として、旧車愛好家から絶大な支持を集めています。
そして、これらの劇中車が駆け抜けた辰巳署のロケ地もまた、本作の大きな魅力です。架空の警察署である「辰巳署」の管轄エリアとして設定されたのは、東京都江東区(深川・門前仲町・木場・辰巳・豊洲)および中央区(月島・佃島・晴海)にまたがる東京湾岸の下町エリアでした。
撮影が行われた1990年から1991年にかけての月島・佃島周辺は、昭和の面影を色濃く残す木造長屋やもんじゃ焼き街のすぐ背後に、ウォーターフロント開発の先駆けとなった超高層マンション群「大川端リバーシティ21」が立ち並び始めた時期にあたります。再開発によって現在では失われてしまった跳ね橋(旧・勝鬨橋周辺の運河風景や晴海鉄道橋など)や、造船所・倉庫街が稼働していた頃の豊洲・辰巳の風景が全編にわたって記録されており、都市社会学的なアーカイブとしても計り知れない価値を持っています。