青森市の積雪はなぜ桁違いなのか?世界一の豪雪都市と酸ヶ湯の真実
青森市の積雪はなぜ桁違いなのか?世界一の豪雪都市と酸ヶ湯の真実について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。
豪雪ニュースを見る際、多くの人が混同しやすいのが「青森市街地」と「酸ヶ湯(すかゆ)」のデータです。報道で「積雪4メートル突破」といった数字が流れるのは、八甲田山の山中にある酸ヶ湯アメダスの数値であり、青森県庁やJR青森駅が位置する沿岸部の市街地とは環境が大きく異なります。
酸ヶ湯は標高約890メートルに位置し、2013年2月26日に酸ヶ湯積雪記録として国内アメダス観測史上最高となる566cmを記録した日本屈指の豪雪地帯です。対して、市街地にあるアメダス青森(青森地方気象台)は標高わずか数メートルに位置し、青森市過去最高積雪は1945年に記録された178cmとなっています。平年の最深積雪を見ても、酸ヶ湯が4m前後に達するのに対し、市街地はおよそ1m前後で推移します。
市街地の積雪深が「1m前後」と聞くと、酸ヶ湯の数字に慣れた人は少なく感じるかもしれません。しかし、電柱や信号機が立ち並び、路線バスや自家用車が絶え間なく行き交う近代都市の市街地に1m以上の雪が積もる事態は、都市工学上きわめて過酷な試練です。現在のアメダス青森積雪深の推移を見る際は、平野部と山間部の数字を明確に切り分けて捉える必要があります。