わずか15坪の衝撃!名作「斎藤助教授の家」が今なお絶賛される理由

わずか15坪の衝撃!名作「斎藤助教授の家」が今なお絶賛される理由を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。

斎藤助教授の家の間取りを語るうえで、最も象徴的な要素が徹底したワンルーム空間の構成です。玄関を開けると、そこには廊下も小部屋の連続もなく、ひと続きの広大な気積が広がっていました。

極小住宅でありながら圧迫感を微塵も感じさせない設計には、清家清ならではの巧みな斎藤助教授の家の特徴が凝縮されています。

第一の特徴が、移動間仕切り(可動スクリーンの障子や襖)による空間のフレキシビリティです。必要に応じて部屋を仕切ることはできるものの、レールに沿って引き込めば完全にひとつの大空間へと戻ります。間仕切りを固定壁にしないことで、限られた面積を時間帯や用途に応じて100%使い切る工夫が施されていました。

第二の特徴は、外部空間(庭)との連続性です。南面一面に設けられた大開口のガラス戸は、床面とほぼ同じ高さで外の芝生テラスへとフラットにつながっていました。室内から視線が外へと抜けるため、住まい手は実際の床面積の何倍もの広がりを体感することができたのです。

さらに特筆すべきは、浴室や洗面、便所といった水回り(サニタリー)の処理です。個室として厳重に隔離するのではなく、主空間とシームレスにつながる配置を採用し、当時の建築界に大きな衝撃を与えました。斎藤平蔵助教授自身の専門知識を生かしたコンクリート床スラブ内の温水パイプ床暖房の導入など、環境設備の実験場としての側面も併せ持っていました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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