張本勲の国籍と帰化しない理由|3085安打の裏にあった母との約束
張本勲の国籍と帰化しない理由|3085安打の裏にあった母との約束を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。
張本氏の肉体と精神の強靭さは、幼少期に経験した二つの凄まじい試練によって鍛え上げられました。一つは4歳の時に負った右手の大火傷、もう一つは5歳で直面した広島での原爆被爆です。
幼少期、暖をとるために置かれていたドラム缶の焚き火に誤って転落した張本氏は、右手の手指が癒着して自由を失う重度の火傷を負いました。親指と人差し指以外の動きが著しく制限されるという、野球選手としては致命的ともいえるハンディキャップを背負うことになったのです。しかし、このハンディを補うために左腕を極限まで鍛え上げ、希代の左打者としての才能を開花させました。
さらに1945年8月6日、爆心地から約2.3キロの段原地区で被爆。母親がとっさに覆いかぶさったことで奇跡的に命を取り留めたものの、最愛の姉は勤労動員先で被爆し、変わり果てた姿となって命を落としました。張本氏は現在も被爆者健康手帳を所持する被爆当事者であり、平和への願いと戦争の悲惨さを後世に語り継ぐ活動にも真摯に向き合っています。