金カム鯉登少尉の結末と過去の真相!鶴見との決別やその後を徹底解説
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鯉登音之進の人生を語る上で外せないのが、少年期に起きた「函館での狂言誘拐事件」です。日清戦争で優秀だった長男・平之丞を亡くした鯉登家において、音之進は「自分が兄の代わりに死ねばよかったのだ」という根深い自己否定感に苦しんでいました。父親の愛を信じられず、函館の街でバイクを乗り回す不良少年となっていた彼を襲ったのが、ロシア人過激派を騙る一味による誘拐事件でした。
誘拐犯の要求に対し、父・平二少将は息子の命よりも軍人としての職務と国防を優先する姿勢を見せます。絶望する音之進を単身救い出したのが、当時歩兵第27聯隊の小隊長だった鶴見篤四郎(鶴見中尉)でした。さらに鶴見は「お父上はあなたを救うために必死だった」と告げ、音之進の心を満たし、救済者として絶対的な崇拝の対象となったのです。
しかし、この美談の裏には恐るべき謀略が隠されていました。誘拐事件そのものが、海軍の重鎮である鯉登平二の後援と、息子の音之進を忠実な手駒として手に入れるために鶴見が仕組んだ自作自演(狂言誘拐)だったのです。犯人役として協力したロシア人(キロランケたち)や尾形百之助、そして撃たれて死亡した狂言の仲間たちすらも鶴見の掌の上で踊らされていたに過ぎませんでした。