クロアチアは魔女の宅急便のモデル地か?公式見解と真相を徹底解明

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公式のロケ地ではないにもかかわらず、なぜドゥブロヴニク旧市街はこれほどまでに「コリコの街そのもの」と感じられるのでしょうか。その秘密は、宮崎監督自身が構築した独創的な世界観設定に隠されています。

映画のパンフレットや当時の演出メモにおいて、宮崎監督はコリコの街について「第二次世界大戦を経験しなかった、1950年代前後のヨーロッパの様々な都市を融合させた架空の街」と語っています。特定の単一都市をそのままトレースするのではなく、監督の頭の中にあった「理想的なヨーロッパの古い港町」の記憶と意匠がパズルのようにコラージュされた空間、それがコリコでした。

コリコの街の視覚的特徴を分析すると、以下の要素が重層的に混ざり合っていることが分かります。

  • バルト海沿岸の北欧的要素:ストックホルムのガムラスタンに見られる重厚な煉瓦造りのビル群、ヴィスビューの城壁と石畳、北欧特有の落ち着いた木製サッシの窓。
  • 地中海・南欧沿岸のラテン的要素:抜けるような青空、強い日差し、海沿いに広がる傾斜地、そして一斉に敷き詰められたオレンジ色の屋根瓦。

ストックホルムの屋根瓦の多くは黒や銅緑色、あるいは暗い赤褐色であり、海に直接突き出す断崖のような城郭都市というわけではありません。これに対し、「アドリア海の真珠」と称されるドゥブロヴニク旧市街は、碧天の海、堅牢な白い城壁、そして陽光を浴びて輝く均一なオレンジ色の屋根瓦が完璧なコントラストを形成しています。映画の中でキキがカモメたちと共に海から飛び込んできたあのパノラマビューの色彩設計が、結果として北欧の都市よりもドゥブロヴニクの現実景観と驚異的なシンクロを起こしてしまったのです。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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