華族の末裔はなぜ今も金持ちか?特権喪失後に莫大な富を残した全真相

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山崎豊子の名作小説『華麗なる一族』で描かれたような、銀行や政界を巻き込む冷徹な閨閥結婚や権力闘争。あれは単なるフィクションなのか。現在、NHKオンデマンドやNetflixなどで往年の名作ドラマを鑑賞する視聴者も多いが、現実はドラマよりもはるかに静かで、はるかに合理的だ。

劇中のような血みどろの愛憎劇に代わり、現代の旧華族が頼りにしているのは、スイスやロンドンの老舗金融機関が提供するプライベートバンキングである。数億円から数百億円規模の資産を持つ顧客に対し、専任のバンカーが一族の家系図、相続計画、国外移住プランまでを包括的に設計する。愛人問題や後継者争いによる資産の流出を防ぐため、厳格な信託契約(トラスト)が結ばれ、資産は一族の外へ出ないよう法的にロックされる。

政略結婚による勢力拡大という前時代的な手法は影を潜めた。しかし、霞会館のネットワークや慶應義塾、学習院などの同窓人脈を通じて、名門同士が自然に結びつき、結果として富と情報が強固に囲い込まれる構造は、今も形を変えて息づいている。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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