HidからLed交換でバラストは残す?撤去とポン付けの車検適合真相
HidからLed交換でバラストは残す?撤去とポン付けの車検適合真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
ヘッドライトのLED換装を計画する際、最初に把握すべきは市販されているLED製品が「既存バラスト流用型」と「12V直結(バイパス)型」の2系統に二分されている事実です。ネット通販やカー用品店の棚を見渡すと、どちらも同じ「HID用LED変換バルブ」として並べられているケースが散見されますが、内部構造と給電プロトコルはまったくの別物です。
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手軽さを最優先するなら、純正HID用LEDポン付けキットが第一候補に挙がります。この製品群は、車両側の純正バラストが出力する高電圧交流電力をバルブ内蔵のコンバーターで受け止め、LED駆動用の直流低電圧に再変換して点灯させる仕組みを採用しています。ヘッドライトユニットの裏蓋を開け、純正バーナー(バルブ)を外してLEDバルブを挿し込み、純正イグナイターカプラーを繋ぐだけで作業が完了します。バンパー脱着や配線切断が不要なため、作業時間は片側わずか15分前後で完結する手軽さが支持を集めています。
しかし、自動車電装の現場取材を進めると、ベテラン整備士からは警鐘を鳴らす声が聞こえてきます。「HIDがつかなくなったからLEDに替えよう」とポン付けキットを購入するケースの多くが、実はバラスト側の寿命死による点灯不良を見落としているからです。バラストがすでに破損している場合、いくら新品のポン付けLEDを装着しても電力が供給されず、1秒たりとも点灯しません。
そこで選ばれるのが、バラスト撤去の理由として最も合理的とされる「バイパス直結配線」です。これは車両側の12V(または24V)電源から直接LEDドライバーユニットへ配線を引き直す手法を指します。劣化したバラストを物理的・電気的に回路から完全に切り離すため、バラスト故障の再発に怯える必要が一切なくなります。長年熱に晒されてきたバラストの電力変換ロスや発熱リスクを根本から排除し、LED本来の低消費電力性能をフルに引き出すには、このバイパス化こそが理にかなった選択と言えます。