グラウトとは?モルタルとの違いや無収縮材の特徴・工法を解説
グラウトとは?モルタルとの違いや無収縮材の特徴・工法を解説とは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
「流し込めば勝手に隙間を埋めてくれる」というグラウトの宣伝文句を過信した結果、現場で重大な施工トラブルが発生する事例が後を絶ちません。都内の改修現場を統括する一級建築施工管理技士は、取材に対し次のように現場の過酷な現実を明かしています。
「無収縮グラウトは、普通のモルタルよりもシビアな材料管理が求められます。注入作業では『見えない内部』を相手にするため、職人の勘に頼ると必ず失敗する。実際、過去の耐震工事の超音波探傷試験で、内部に直径数十センチの空気溜まり(エアポケット)が残っており、斫(はつ)り取って一からやり直した現場を何度も見てきました」
Web上の施工相談や知恵袋などでも、「DIYで基礎のひび割れにグラウトを流し込んだが、奥まで入らず表面で固まってしまった」「強度が上がらず、アンカーボルトを締め込んだらボロボロと崩れた」といった悲鳴が散見されます。
こうした不具合の原因の多くは、材料そのものの欠陥ではなく、混練時の温度管理や脱気作業の軽視に起因しています。現場の環境条件を無視した施工は、耐震性能の低下という目に見えないリスクを長年放置することにつながるのです。