具志堅用高の現在と伝説の真相|13回防衛とジム閉鎖の決断
今注目を集めている 具志堅用高の現在と伝説の真相|13回防衛とジム閉鎖の決断について、多角的な視点を整理して公開しています。
2020年7月、具志堅用高が元世界フライ級王者の故・白井義男氏とともに1995年に開設した「白井・具志堅スポーツジム」が25年の歴史に幕を閉じました。元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾をはじめ、数多くの実力派プロボクサーを輩出してきた名門ジムの解散は、ボクシング界に大きな衝撃を与えました。
当時、ネット上や一部メディアでは「経営難説」や「愛弟子・比嘉大吾の移籍に伴う確執」といった憶測が飛び交いましたが、実際の閉鎖理由はより本質的かつ誠実なものでした。
具志堅本人が引退会見および手記で吐露した一次証言によると、閉鎖を決断した最大の要因は「自身の年齢と気力・体力の限界」でした。指導者として選手と真正面から向き合い、ミットを持ち、スパーリングを凝視し、命がけでリングに上がる選手と同等の精神的負荷を背負うことに対して、「70歳を前にして、選手に100%の情熱を注ぎ続ける責任が持てなくなった」「中途半端な気持ちで選手を預かることは、命を預かるボクシングという競技において許されない」という、極めて純粋なプロフェッショナリズムによる判断だったのです。
また、2020年春以降の社会情勢による興行停止やジム運営の制約が重なったことも引き金となりましたが、所属していた選手たち全員の移籍先を自ら奔走して手配し、誰一人路頭に迷わせることなく円満に解散を完了させた対応は、関係者の間で高く評価されています。