血液検査の好中球が高い・低い理由とは?基準値と危険な兆候を解説
血液検査の好中球が高い・低い理由とは?基準値と危険な兆候を解説についての最新情報をご紹介します。
血液検査の結果を読み解く際、最も陥りやすい罠が「パーセント(分画比率)」だけを見て一喜一憂してしまう点です。臨床検査医学において、白血球は好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球の5種類で構成されており、検査票には通常、これらを百分率で表す「白血球分画」が記載されています。
日本臨床検査医学会などの標準ガイドラインを基盤とした場合、健常成人の一般的な基準範囲と臨床的な警戒ラインは下表のように整理されます。
たとえば、検査結果で好中球が「75%」と高く出ていたとしても、白血球総数が4,000/μLであれば、好中球実数は3,000/μLとなり、絶対数としては極めて安全な正常範囲に収まります。逆に好中球比率が50%と一見正常に見えても、白血球総数が1,800/μLまで落ち込んでいれば、実数はわずか900/μLとなり、危険な好中球減少症の領域に足を踏み入れていることになります。結果シートを見る際は、必ず「白血球総数」と「好中球%」を掛け合わせた実数(ANC: Absolute Neutrophil Count)に着目してください。