助成金の不正受給はなぜバレる?密告・調査の実態と逮捕ペナルティ
助成金の不正受給はなぜバレる?密告・調査の実態と逮捕ペナルティとはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
不正受給で特に件数が多い制度が、「雇用調整助成金」と「キャリアアップ助成金」です。いずれも企業の雇用維持や非正規労働者の処遇改善を目的とした重要な公的支援ですが、制度の隙を突いた悪質な手口が横行しています。
雇用調整助成金の不正受給における典型的な手口は、架空の休業実績の捏造です。実際には通常勤務させている従業員を「教育訓練」や「休業」として書類上偽装し、支給申請を行う手法が目立ちます。さらに悪質な事例では、既に退職した元社員や名義借りによって集めた架空の人物を従業員と偽り、休業手当を支払ったかのように見せかけるケースも確認されています。
一方、キャリアアップ助成金の不正受給では、正社員化や賃金改定を装う偽装が多発しています。有期契約労働者を形式上だけ正社員へ転換したように見せかけ、実際には賞与や退職金の支給実態がなかったり、基本給を増額した直後に各種手当を削って総支給額を変えないといった「見せかけの賃金アップ」です。これらは就業規則、賃金台帳、実際の銀行振込履歴を照合されることで容易に看破されます。