親知らず全身麻酔抜歯の体験談|4本一括の痛み・費用と入院のリアル
親知らず全身麻酔抜歯の体験談|4本一括の痛み・費用と入院のリアルの要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。
全身麻酔下での親知らず抜歯において、手術自体の記憶がない反面、退院前後から本格化する肉体的苦痛が2つあります。それが「顎の腫れ・創部痛」と「気管内挿管による喉の痛み」です。
親知らず術後の痛みと腫れピークは、手術直後ではなく術後48〜72時間(2〜3日目)に訪れます。侵襲を受けた骨や歯肉組織の炎症反応が最大化するためで、顎のラインが大きく膨らみ、首元近くまで腫れが広がるケースも珍しくありません。痛みに対しては、病棟内ではロキソプロフェンナトリウム水和物やアセトアミノフェンの点滴・内服薬が定期投与されますが、骨を削った部位の鈍痛は1週間前後持続します。保冷剤で冷やしすぎると血流が悪化して組織の治癒を遅らせるため、冷やす場合は濡れタオル程度にとどめるのが口腔外科における常識です。
そして、患者が「抜歯の痛み以上に耐えがたかった」と口を揃えるのが、気管内挿管の喉の痛みと対処法です。口腔内の手術視野を確保するため、麻酔用チューブは鼻から咽頭を経由して気管へ通す「経鼻挿管」が多く用いられます。このチューブが声帯や喉の粘膜を刺激・圧迫し、術後は強烈な咽頭炎と同じ状態に陥ります。
- 喉の症状:唾を飲み込むだけで激痛が走る、声が極度にしゃがれる(嗄声)、喉に異物感が張り付いている感覚が数日続く。
- 有効な対処法:
- 医療用加湿器や濡れマスクを常時装着し、口腔・咽頭の乾燥を徹底的に防ぐ。
- トローチやアズレンスルホン酸ナトリウム(含嗽用)を処方してもらい、粘膜の炎症を局所的に鎮静化させる。
- 刺激のある炭酸や柑橘類を避け、喉越しのよい常温のとろみ飲料で水分補給を行う。
この喉の不快感は通常3日から1週間程度で自然寛解しますが、事前に知識がないと「麻酔で気道に重大な傷がついたのではないか」と強いパニックを引き起こす要因となります。