「いたしません」は失礼?ビジネス敬語の落とし穴と正しい言い換え術

「いたしません」は失礼?ビジネス敬語の落とし穴と正しい言い換え術についての疑問解決ガイドをお届けします。

Q1:「しません」と「いたしません」はどちらがより丁寧ですか?
A1:敬語の分類上は「いたしません」がより格上です。「しません」は丁寧語(ます)のみですが、「いたしません」は動詞「する」の謙譲語「いたす」が含まれているためです。ただし、相手への断り文句として用いる場合は、どちらの表現であっても意志の否定が強すぎるため、ビジネスシーンでは「いたしかねます」「控えさせていただきます」といった表現に言い換えるのが適切です。

Q2:メールの本文で「致しません」と漢字で書くのはマナー違反ですか?
A2:マナー違反とまでは言えませんが、公用文の用字用語基準では補助動詞は平仮名表記が原則とされているため、「いたしません」と書くのが標準的です。また、漢字の多用は文面の圧迫感につながるため、現代のビジネスメールでは平仮名で開くほうが洗練された印象を与えられます。

Q3:「お受けいたしかねます」と「ご希望に沿いかねます」の使い分けは?
A3:「お受けいたしかねます」は、仕事の依頼、契約の打診、特定の役割への就任要請など、「引き受けるか否か」のアクションに対して明確に辞退を示す際に使います。一方、「ご希望に沿いかねます」は、値引きの要望、納期の繰り上げ、特殊な仕様変更など、相手が提示した条件や希望に対して、こちらの対応が及ばない場面で広く使用されます。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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