包丁は不要?ハサミ1本で超簡単なズワイガニのさばき方をプロが徹底解説

包丁は不要?ハサミ1本で超簡単なズワイガニのさばき方をプロが徹底解説についての真相をお届けします。

ズワイガニの解体をめぐっては、古くから伝わる俗説やネット上の不確かな情報が錯綜しています。現場の調理指導員や水産加工のプロが指摘する「よくある3大誤解」の真相を紐解きます。

誤解1:エラ(ガニ)を食べると猛毒で命に関わる?

「カニのエラには猛毒があるから絶対に口に入れてはならない」という言い伝えを耳にしたことがある読者も多いでしょう。しかし、これは医学的な猛毒という意味ではありません。エラは海水を吸い込んで酸素を取り入れるフィルターの役割を果たしているため、雑菌やプランクトンの死骸、微小な泥が蓄積しやすい部位です。そのため、雑菌による消化不良や食中毒のリスク、および強烈な苦味と泥臭さがあることから「食べてはならない」と戒められてきた歴史的背景があります。誤って微量を口にしてしまっても即座に命の危機に瀕するわけではありませんが、美味しく安全に食べるためには完全除去が鉄則です。

誤解2:プロのように大きな出刃包丁で豪快にさばくのが正解?

鮮魚をさばくイメージから「切れ味の鋭い和包丁」を用意する家庭が多いですが、これは家庭における失敗と怪我の温床です。ズワイガニの甲羅や脚のキチン質は強靭かつ曲面を描いており、包丁の刃が滑って指を深く切り落とす事故が多発しています。水産加工の現場でも、足の切断や殻の削ぎ落としには「頑丈なステンレス製キッチンバサミ」が標準装備されています。包丁を使うのは、最後の胴体を縦に二つ割りする一瞬だけで十分です。

誤解3:脚の身を綺麗に出すには力任せに吸い出すしかない?

カニ脚の肉が殻に張り付いて綺麗に抜けない現象は、鮮度の問題だけではありません。殻の片面をハサミで帯状に切り落とす「飾り切り(ビードロカット)」を施せば、身を壊さずフォークでスルリと一口で取り出すことができます。節の関節から2ミリほど内側にハサミを入れ、左右の側面に沿って切り込みを入れるだけで、驚くほど美しいポーション状態へと変貌します。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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