モーニングバード終了の真相|羽鳥と赤江が袂を分かった決定打

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テレビ朝日が2011年4月に送り出した『情報満載ライブショー モーニングバード!』(のちに『モーニングバード』へ改称)は、前番組『スーパーモーニング』の硬質な事件取材路線から一転、主婦層をターゲットにした明るい生活情報とエンタメを前面に打ち出しました。東日本大震災直後の重苦しい世相のなか、日本テレビを退社してフリーに転向したばかりの羽鳥慎一氏と、関西屈指の好感度を誇る赤江珠緒氏の起用は、テレビ界の大きな話題をさらいました。

しかし、番組改編期の現場では常に冷徹な数字の評価が下されます。当時の朝8時台は、NHKが2010年に立ち上げた『あさイチ』が井ノ原快彦氏と有働由美子アナのコンビで爆発的な人気を獲得し、民放ではフジテレビ『とくダネ!』が小倉智昭氏の辛口トークで君臨、日本テレビ『スッキリ!!』も加藤浩次氏の勢いで若年・中年層を囲い込んでいました。いわば「朝8時台の民放視聴率ウォーズ」が極限に達していた時代です。

その激戦区において、『モーニングバード』の平均世帯視聴率は4%〜6%台で推移し、同時間帯の3位から4位に甘んじる日々が続きました。特に生活情報や料理レシピなどのソフトな企画は固定ファンを獲得したものの、他局の強力な裏番組から主婦層を奪いきる決定打にはなり得ませんでした。現場スタッフからは「羽鳥さんと赤江さんのキャラクターに頼り切り、番組としてのニュースの独自性や求心力が弱い」という厳しい指摘が噴出していたのです。

結果として、テレビ朝日上層部は開局以来の看板ブランドである「モーニングショー」の名を冠した硬派ニュースショーへの回帰を決断しました。これがモーニングバード終了理由の最大の要因であり、エンタメ・生活情報路線から、世論を二分する時事問題を徹底解剖する「パネル解説路線」への大転換でした。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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