婚約指輪のダイヤの高さで後悔?普段使いと輝きを両立する選び方

婚約指輪のダイヤの高さで後悔?普段使いと輝きを両立する選び方に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

台座の設計と並び、購入時に見落とされがちなのがルース(ダイヤモンド原石)自体のカットプロポーションにおける高さです。米国宝石学会(GIA)の鑑定基準において、石全体の高さ(テーブルからキューレットまでの深さ)を示すデプス比率(Total Depth %)と、ガードルより上部のクラウンの高さ(Crown Height %)は、ダイヤモンドの光学特性を決定づける極めて重要なファクターです。

理想的なプロポーションとされる「GIA Excellent(エクセレント)」基準では、デプス比率の適正値は59.0%〜62.5%、クラウン角度は34.0°〜35.0°(クラウン高比率 約14.0%〜15.5%)と厳密に定められています。この比率から外れて高さが狂ってしまうと、どれほどグレードの高い石であっても致命的な光漏れが発生します。

石の高さが高すぎる(深すぎる)状態を「ディープカット」と呼びます。デプス比率が63%を超えると、中央部から光が下へと抜け落ち、正面から見たときにダイヤの中心が黒く暗く沈む「ネイルヘッド(Nailhead)」現象が起きます。さらに、カラット(重量)が石の底面側に偏るため、同じ0.3ctであっても表面の直径(テーブル径)が小さく見えてしまうという二重のデメリットを被ることになります。

反対に、石の高さが低すぎる(浅すぎる)状態は「シャローカット」と呼ばれます。デプス比率が58%を下回ると、光が側面へ逃げてしまい、テーブル面の中央に白っぽくぼやけた影が映り込む「フィッシュアイ(Fish-eye)」現象が発生し、ダイヤモンド特有の七色の分散光(ファイア)が著しく失われます。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest