カットボールの握り方と投げ方の極意|球速を落とさず手元で曲げる投球術

カットボールの握り方と投げ方の極意|球速を落とさず手元で曲げる投球術の要点や背景をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

ネット上の簡易的な解説動画やSNS記事では「カットボールは手首をひねって投げる」と誤った指導がなされるケースが散見されますが、これは絶対に避けるべき危険な誤解です。ストレートの腕の振りの中で手首を無理に内側や外側に捻る動作は、肘の内側側副靭帯(UCL)や前腕屈筋群に過度なストレスを与え、肘の炎症や靭帯損傷(トミー・ジョン手術のリスク)を引き起こす主原因となります。

カットボールは、正しい握りと指先の圧力配分さえマスターすれば、腕の振りと手首の使い方はストレートと完全に同一であるため、スライダーやカーブに比べて本来は肘への負担が少ない球種です。肘に違和感を覚える場合は、フォームの中で無意識に手首を捻っているサインです。

また、実戦でカットボールの効果を何倍にも高めるのがツーシームとの左右対称の投げ分けです。右投手が右打者に対し、内角へ食い込ませるツーシーム(シュート系)と、外角へ逃げるカットボールを同じ腕の振りからピッチトンネルを通して投げ分けることで、打者はストライクゾーンの横幅を極めて広く意識せざるを得なくなり、芯で捉えることが極めて困難になります。

【プロの結論】カットボールを習得すべき投手・見送るべき投手の特徴

▼ カットボールの習得を推奨できる投手:

・フォーシームの球速・球威はある程度あるが、被打率が高く芯で捉えられやすい投手
・少ない球数で打たせて取る省エネピッチングを確立し、先発で長いイニングを投げたい投手
・スライダーを投げると腕の振りが緩んでしまい、ストレートとの見極めをされやすい投手

▼ カットボールの導入を見送る・慎重になるべき投手:

・まだストレートの綺麗なバックスピン回転軸が安定しておらず、球速アップを目指している発展途上の投手(ストレートそのものの質が低下するリスクがあるため)
・変化球を投げようとすると無意識に手首を捻ってしまう癖が抜けない投手

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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