高知弁「たっすいが」の真相|キリンCmの元ネタと本当の意味を解説
高知弁「たっすいが」の真相|キリンCmの元ネタと本当の意味を解説にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
「たっすいが」の核となる単語は、形容詞の「たっすい」です。これに接続助詞の「が(〜のは、〜のが)」が結合した形が「たっすいが」となります。まずは、県外の人が最も疑問に思う高知弁「たっすい」の意味と、標準語における正確なニュアンスを紐解いていきます。
国語辞典や方言資料を精査すると、「たっすい」の標準語訳には以下のような表現が並びます。
- 張り合いがない・手応えがない(期待外れでガッカリするさま)
- 気が抜けている・味が薄い(ビールや炭酸の泡が消えている状態、出汁が効いていない料理)
- 弱々しい・根性がない・頼りない(気概に欠ける人物や態度)
- 締まりがない・柔らかすぎる(物理的に強度が不足している状態)
つまり、「たっすいがはいかん」という定型句は、標準語に直せば「張り合いがないのは駄目だ!」「気が抜けた薄いものは認められない!」という痛烈な自己主張になります。
気になるたっすいがの由来と語源について、土佐方言研究の記録や古語の変遷をたどると、古語の「たゆし(弛し=気が緩んでいる、だるい)」や「たす(足す=充足させる)」の否定形から派生したとする説が有力視されています。何かが決定的に不足しており、骨組みがスカスカである感覚を表す言葉として、江戸時代の土佐藩政期から庶民の間で根付いてきました。