陥入爪手術の体験談!麻酔の激痛と術後経過・費用や後悔の真相を徹底解説
陥入爪手術の体験談!麻酔の激痛と術後経過・費用や後悔の真相を徹底解説の見逃せないポイントを一挙に解説しました。
陥入爪に対する根治手術には、長年確立されてきた複数のアプローチが存在します。現在の日本の臨床で広く選択されているのが「フェノール法」と「鬼塚(おにつか)法」です。両者は爪の生え際にある「爪母(そうぼ)」の処理方法において根本的に異なり、それぞれに明確な長所と短所があります。
鬼塚法は、食い込んでいる爪の一部を縦に切除したうえで、皮膚を切開して爪母組織をメスで物理的に切除し、皮膚を糸で縫合する外科的根治術です。確実に組織を取り除くため歴史的に信頼されてきましたが、組織への侵襲が大きく、術後の強い痛みやダウンタイムの長さ、抜糸が必要になる点が課題とされてきました。
対して、現在の第一選択として定着しているフェノール法は、爪の食い込んだ部分のみを縦に短冊状に抜去し、爪を作っている爪母に高濃度の化学薬品(フェノール液)を塗布して選択的にタンパク質を変性・不活化させる化学的消融術です。皮膚を切開・縫合しないため出血が極めて少なく、傷痕も最小限に抑えられます。
日本形成外科学会や皮膚科学会の治療指針においても、侵襲の少なさと治療効果のバランスからフェノール法が推奨されるケースが圧倒的に多くなっています。ただし、フェノール法は薬剤を綿棒で塗布して爪母を焼灼するため、側爪母の最深部まで薬剤が届いていなかった場合、数年後に爪の破片(いわゆる「トゲ爪」や「迷入爪」)が細く再生し、再発を招くリスクがゼロではありません。