海の水はなぜしょっぱい?川との違いと46億年の謎を科学記者が解説
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川から毎日ミネラルが供給され、水だけが蒸発し続けているのなら、「海の塩分は今も増え続けており、未来の海はもっと塩辛くなるのではないか」という疑問が湧いてきます。
しかし、近年の海洋地球科学の調査によって、海水の塩分濃度は過去数億年間にわたって約3.5%のまま、ほぼ一定に保たれていることが判明しています。
海に入ってくる塩分と、海から出ていく塩分の量が完全に釣り合う「平衡状態」が保たれている理由は、地球のダイナミックな自浄作用にあります。
海水中のカルシウムやマグネシウムの一部は、サンゴや貝類、プランクトンが殻や骨格を作る材料として消費され、生物の死後に海底へ沈殿して石灰岩などの地層になります。さらに、余剰な塩分は海底の粘土鉱物に吸着されたり、海溝から地球内部のマントルへとプレート運動(プレートテクトニクス)によって引きずり込まれたりしています。
自然界の絶妙なサイクルによって、海水の塩分濃度がこれ以上極端に濃くなることは防がれているのです。