なぜ福岡にサザエさん通り?誕生80周年の発祥の地を歩く名所ガイド
なぜ福岡にサザエさん通り?誕生80周年の発祥の地を歩く名所ガイドの真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
東京の桜新町が「サザエさんが暮らした街」であるのに対し、福岡は『サザエさん』という作品そのものが産声をあげた発祥の地です。この明確な歴史的事実こそが、福岡にサザエさん通りが存在する最大の理由です。
太平洋戦争末期の1944年、長谷川町子さんは家族とともに東京から母の故郷である福岡へ疎開し、現在の福岡市早良区西新周辺に居を構えました。終戦後の1946年春、地元紙『夕刊フクニチ』から連載漫画の依頼を受けた長谷川さんは、妹と一緒に自宅近くの百道浜(ももちはま)の海岸を毎日散歩しながら構想を練り始めます。
目の前に広がる青い博多湾を眺めるなかで、「海にちなんだ名前の家族にしよう」と閃いたのがすべての始まりでした。サザエ、カツオ、ワカメ、波平、フネといったおなじみのキャラクターたちは、福岡の海風と波打ち際の景色から生まれたのです。1946年4月22日、夕刊フクニチ紙上で連載がスタート。この歴史を後世に伝えるため、2012年に西新駅から福岡タワーへと至る約1.6kmの市道が「サザエさん通り」と正式命名されました。