電線の鳥被害は無料で解決?電力会社の申請法と放置の漏電リスク
電線の鳥被害は無料で解決?電力会社の申請法と放置の漏電リスクについての最新情報をお届けします。
結論から言えば、自宅前の道路に架かる電線に鳥が群がっている場合、管轄の電力会社へ連絡すれば無償で防鳥具を取り付けてもらえる可能性が極めて高い。配電線網を維持・管理する東京電力パワーグリッドや関西電力送配電といった大手送配電事業者は、配電設備保守事業の一環として鳥害対策を日常的に実施しているからだ。
電力会社が無償で動く理由は、親切心だけではない。鳥が電線に居座り、糞を落とす行為は、碍子(がいし)の絶縁劣化や設備の腐食を招く。送配電事業者にとって、鳥害の放置は自社の重要インフラを危険に晒す行為そのものなのだ。
依頼の流れは明快だ。まず対象の電線が架かる最寄りの電柱を確認し、そこに巻かれている金属プレートやペイントを探す。「電柱番号」と呼ばれる固有の管理番号(地番や英数字)を控えたうえで、各電力会社のWeb窓口やカスタマーセンターへ電話を入れる。これだけで現場調査の手配が進む。
ただし、一本の電柱には複数のケーブルが共架されている。一番上を走る高圧線・低圧線は電力会社のものだが、その下段に引かれている細い線はNTT東日本などの通信事業者が保有する通信ケーブルだ。通信線にとまっている鳥が原因であれば、連絡先は電力会社ではなくNTTなどの通信各社となる。プレートに書かれた会社名を事前に読み取っておくことが、たらい回しを防ぐ鉄則だ。