建築基準適合判定資格者の合格率と難易度|年収・受験資格を徹底解説
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建築業界の初学者や若手実務者が最も混同しやすいのが、「建築基準適合判定資格者」と「建築主事」の定義の違いです。結論から言えば、建築基準適合判定資格者は国家検定に合格して登録を受けた「資格(人)」であり、建築主事は都道府県や市区町村といった特定行政庁に置かれる「公務員の役職(ポスト)」を指します。
かつては「建築主事資格検定」と呼ばれていましたが、1999年の建築基準法改正による確認検査業務の民間開放に伴い、民間機関でも同様の審査業務が行えるよう「建築基準適合判定資格者」へと名称が改められました。現在、特定行政庁が建築主事を任命する際には、この建築基準適合判定資格者であることが法律上の必須要件となっています。
本資格を取得するためのロードマップにおいて、最初の分厚い壁となるのが「受験資格」と「登録要件」の厳格さです。検定を受ける段階で、以下の条件をクリアしていなければなりません。
【求められる主な要件】
・一級建築士の実務経験要件:一級建築士の登録を受けた後、建築行政に関する業務、または建築基準法に基づく確認・検査業務に「2年以上」従事していること。
・建築基準適合判定資格者の登録要件・講習:検定合格後、直ちに資格者証が交付されるわけではなく、実務経験等の確認を経て国土交通省の登録簿に登載される必要があります。実務経験が不足している合格者には、所定の登録講習の受講が課されます。
つまり、民間の設計事務所でどれほど素晴らしい意匠設計を10年手掛けていようとも、「確認審査や検査の実務」を正式に経験していなければ、そもそも受験資格すら得られない仕組みになっています。この極めて狭き門が、資格保有者の希少価値を吊り上げる要因となっています。