外食持ち帰り「ドギーバッグ」は違反?店に断られる真相と新ルール

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利用者が「お腹を壊しても完全に自己責任にしますから」と申し出ても、店側が持ち帰りを断らざるを得ない決定的な理由。それは、日本の法制度において「食中毒リスクに対する口頭の免責(自己責任論)は法的に成立しにくい」という現実にあります。

万が一、持ち帰った料理によって客が食中毒を発症し保健所に届け出た場合、保健所の調査対象となるのは「最後に料理を提供・調理した飲食店」です。たとえ客が夏場の車内に数時間放置したことが原因であったとしても、調理過程に菌の付着がなかったかを証明するのは容易ではありません。保健所から営業停止処分や指導を受ければ、店舗は金銭的損害だけでなく信用の失墜という壊滅的な打撃を被ります。

さらに、日本特有の高温多湿な気候や、生食・半熟調理を好む食文化も普及のハードルとなっています。「残すのは申し訳ない」という善意からの申し出であっても、店舗側にとっては営業資格を脅かしかねないハイリスクな行為となってしまうため、一律で「お断り」という防衛策を取らざるを得ないのです。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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