トレーシングペーパーとは?印刷術や100均活用法・グラシン紙との違い
トレーシングペーパーとは?印刷術や100均活用法・グラシン紙との違いの基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
トレーシングペーパーへの印刷は、多くのユーザーが「インクがにじんで乾かない」「プリンターの中でクシャクシャに詰まった」という挫折を経験する難所です。紙の密度が高くインクを吸収しにくい性質を持つため、通常用紙と同じ感覚で出力すると確実に失敗します。
家庭用インクジェットプリンターおよびレーザープリンターで美しい仕上がりを得るための実践的手順は以下の通りです。
① インクの特性を見極める(染料 vs 顔料)
一般的なインクジェット複合機の黒インクには「顔料インク」、カラーには「染料インク」が使われるケースが主流です。染料インクは紙に染み込みにくいため乾燥に数時間〜半日以上かかることがあります。黒文字主体のデザインであれば、粒子が紙表面に定着しやすい顔料黒インクでの印刷が圧倒的に美しく、にじみも最小限に抑えられます。
② プリンターの設定を最適化する
用紙設定を「普通紙」のまま印刷するとインク吐出量が多すぎて水たまり状態になります。印刷設定画面で「普通紙・きれい」または「封筒 / ハガキ」「インク濃度:やや薄め」に設定し、インクの総吐出量を絞るのがプロの基本設定です。
③ 「当て紙(キャリアシート)」による給紙ミス防止
薄手のトレーシングペーパーはセンサーが紙の先端を正しく検知できず、給紙エラーや斜行(斜めに吸い込まれる現象)を起こしがちです。これを防ぐには、コピー用紙の後端にトレーシングペーパーの先端を弱粘着テープ(マスキングテープ)で軽く固定し、コピー用紙ごと手差しトレイから給紙する「当て紙給紙」が極めて有効です。
④ レーザープリンター使用時の注意点
トナーを熱で定着させるレーザープリンターは乾燥待ちが不要な反面、熱による「紙の激しい波打ち」や「ドラムへの巻き付き事故」が起こり得ます。必ず「レーザープリンター対応(PPC用)」と明記された耐熱仕様のトレーシングペーパーを使用し、給紙トレイは手差し・厚紙モードを選択してください。