猫エイズは人にうつらない——愛猫を守るために知るべき感染の真実と多頭飼いの覚悟
猫エイズは人にうつらない——愛猫を守るために知るべき感染の真実と多頭飼いの覚悟にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
猫エイズには一時期、海外でワクチンが開発・使用されていましたが、日本では2026年現在、承認されたFIVワクチンは存在しません。過去に海外で使用されたワクチンは、接種後に抗体検査で陽性となり感染猫と区別がつかなくなる問題や、効果の限界が指摘され、国内導入は見送られてきました。ネット上には「猫エイズの予防接種がある」という情報も散見されますが、これは誤りか、あるいは他の猫ワクチン(猫白血病ウイルスワクチンや混合ワクチン)との混同です。
つまり、猫エイズ予防の現実的な選択肢は「感染させない環境づくり」に集約されます。具体的には、完全室内飼育、去勢・避妊手術による喧嘩の抑制、外出猫の場合は夜間外出を避ける、新しく猫を迎える際の事前検査——この4点が柱になります。
検査については、動物病院で行う抗体検査キットにより10分程度で判定可能です。ただし、感染初期のウインドウ期間(感染から抗体産生まで約60日)には陰性と出る場合があるため、保護猫などで感染リスクが疑わしい場合は、8週間以上の間隔を空けて再検査することが獣医療の定石とされています。