六本木ヒルズを創った男・森稔の真実|波乱の生涯と都市再生の遺伝子
話題沸騰中の 六本木ヒルズを創った男・森稔の真実|波乱の生涯と都市再生の遺伝子について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。
都市の未来を誰よりも遠くまで見つめていた森稔は、2012年3月8日、心不全のため77歳でこの世を去りました。突然の訃報に政財界のみならず世界中から追悼の声が寄せられました。
希代の事業家が遺したのは、莫大な資産だけではありません。自社株や不動産価値としての資産評価は天文学的な規模に達していましたが、森稔にとっての真の遺産は、森ビルを上場させず「株主の短期的な利益至上主義に惑わされず、100年先を見据えて街を造る」という未上場の独立体制そのものでした。
森稔の薫陶を受けた後継者・辻慎吾社長をはじめとする歴代の経営陣は、その遺伝子を脈々と受け継いでいます。森稔が蒔いた種は、虎ノ門ヒルズの拡大発展、そして約35年の歳月をかけて六本木ヒルズを凌駕するスケールで誕生した巨大複合都市・麻布台ヒルズへと結実しました。都心にいながら圧倒的な緑とウェルネスを享受できるその環境は、まさに森稔が半世紀前に夢想した「バーティカルガーデンシティ」の究極の到達点です。