心電図の「洞調律」に潜む罠?正常判定でも見逃せない心臓の警告
心電図の「洞調律」に潜む罠?正常判定でも見逃せない心臓の警告の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
洞結節そのものが経年劣化や器質的障害によって疲弊すると、事態は一気に深刻化する。ペースメーカー機能が破綻し、脈が極端に遅くなったり拍動が数秒間完全に停止したりする「洞不全症候群」だ。激しい疲労感や目の前が真っ暗になる眼前暗黒感、失神などを引き起こし、放置すれば心不全や突然死のリスクに直結する。
さらに恐ろしいのは、洞結節の統制が失われた隙を突いて発生する「心房細動」との合併だ。心房が無秩序に細かく震え、血液が心腔内で淀むことで血栓が形成される。その血の塊が脳へ飛べば、広範な脳梗塞を引き起こし、瞬時に寝たきりや死に至る。整った洞調律から無秩序な細動への移行は、自覚症状が乏しいまま進行することすらある。心臓の電気システムが軋む音は、耳では聞こえない。