酒粕のアルコール飛ばし方徹底検証!加熱で0%になる?真相と調理術
酒粕のアルコール飛ばし方徹底検証!加熱で0%になる?真相と調理術とはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。
酒粕は、日本酒を醸造した後の醪(もろみ)を圧搾して残る固形物です。そのため、市販されている一般的な生の酒粕には約8%前後(製品により5〜10%)のアルコール分がそのまま含まれています。これはビール(約5%)よりも高く、ワイン(約12〜14%)に迫る度数です。
「熱湯でしっかり煮込めばアルコールは全部蒸発する」と考えられがちですが、調理科学の観点から見るとこれは誤解です。エタノールの沸点は約78.3度ですが、水分と混ざり合うと水分子と強く結びつき、加熱しても水と一緒に徐々にしか蒸発しません。米国農務省(USDA)が公表している調理時のアルコール残留率データによると、沸騰した液体にアルコールを加えて煮込んだ場合でも、15分の加熱で約40%、1時間の加熱でも約25%のアルコールが残留することが実証されています。
つまり、家庭で数分間煮立たせた程度の調理では、アルコール濃度は低下するものの完全に0.00%のゼロ状態にすることは不可能です。「アルコール臭が消えた=完全に抜けた」わけではないという事実を前提に理解しておく必要があります。