ドリフターズバンドの演奏力が本物だった驚愕の真相|ビートルズ前座の全貌

ドリフターズバンドの演奏力が本物だった驚愕の真相|ビートルズ前座の全貌にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

ドリフターズバンド時代の経歴を振り返る際、多くの人が「テレビタレントが後から楽器を持った」と勘違いしがちですが、順序は完全に逆です。ザ・ドリフターズ音楽的ルーツは、終戦直後の占領軍キャンプ(米軍キャンプ)での演奏活動と、1950年代後半のロカビリー・ブームにあります。

グループの源流は、1956年に結成された「サンズ・オブ・ドリフターズ」にまで遡ります。初代リーダーの岸部清氏(岸部一徳氏の実兄)らが率いたカントリー&ウエスタンバンドであり、メンバーチェンジを繰り返しながら、坂本九氏が一時在籍したことでも知られています。その後、バンドの再編期を経て、いかりや長介氏がリーダーに就任した1964年に現在の「ザ・ドリフターズ」としての骨格が固まりました。

ドリフターズコミックバンド結成の経緯には、先輩格であるハナ肇とクレイジーキャッツの影響が色濃く存在します。当時、純粋なジャズやカントリーのバンド演奏だけで生計を立てることは極めて困難でした。いかりや長介氏は生き残りを賭け、「確かな演奏力を持ったプレイヤーが、音楽を崩して笑いを生み出す」というコミックバンドのフォーマットへ本格的に舵を切ります。しかし、それは決して音楽の手を抜くことではありませんでした。米軍キャンプの将兵たちは、少しでもリズムが狂ったり退屈な演奏をしたりすれば容赦なくビール瓶を投げ込んでくる厳しい客層でした。そうした修羅場をくぐり抜けた経験が、狂いのないアンサンブルと強靭な度胸をメンバー全員に植え付けたのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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