千と千尋の神隠しの英語名がSpirited Awayとなった真相

千と千尋の神隠しの英語名がSpirited Awayとなった真相の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

英語タイトルの「Spirited Away」は、動詞句「spirit away(〜を神隠しにする、〜を密かに連れ去る)」の過去分詞形です。英語圏において「spirit」は名詞の「魂・霊」だけでなく、動詞として「神霊や超自然的な力が見えない場所へサッと連れ去る」という意味を持ちます。つまり、受け身の形で「神隠しに遭った状態」をそのままタイトルに掲げています。

もし日本語の原題を直訳した場合、「The Spiriting Away of Sen and Chihiro」や「Sen and Chihiro's Mysterious Disappearance」といった長大で説明的なタイトルになってしまいます。1990年代後半から2000年代初頭にかけて行われたスタジオジブリの英語翻訳の経緯を辿ると、北米配給パートナーであったディズニーのクリエイティブ陣(ピクサーのジョン・ラセター氏ら)が重視したのは、英語ネイティブが一目でファンタジーとしての不気味さと神秘性を直感できるキャッチーさでした。

「千(Sen)」と「千尋(Chihiro)」という二重の名前が持つアイデンティティの喪失と回復は、映画を観るプロセスで理解させる構成にし、タイトル自体は「神隠し 英語表現 翻訳」の決定打として最も洗練された「Spirited Away」という2単語に集約されたのです。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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