ビーズのテグスがほどけない結び方|プロ直伝の外科結びと端処理術
ビーズのテグスがほどけない結び方|プロ直伝の外科結びと端処理術に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
手芸用テグスとして広く使われているナイロン(ポリアミド)モノフィラメントは、極めて高い透明度としなやかさを誇る一方で、「表面摩擦係数が極めて低い(滑りやすい)」ことと「元の直線状態に戻ろうとする弾性復元力が強い」という2大特性を持っています。
日常の生活で多用される「本結び(真結び)」や「単純な固結び」は、繊維同士の摩擦によって形を維持する構造です。しかし、ツルツルとしたテグスでこれを結ぶと、結び目の交差部分にかかる締め付け圧力が分散し、着脱時の微小な振動や引っ張り応力によって、テグス自らが元に戻ろうとする力(弾性エネルギー)が働いて結び目を外側へと押し広げてしまいます。
「3回も4回も固結びを繰り返したのにほどけた」という相談が絶えないのは、結び目の段数を増やしても1段目にかかる摩擦面積そのものが不足しているためです。段数を増やすと結び目が巨大なダマになり、ビーズの穴に入らなくなるばかりか、かえって引っ掛かりの原因となり解けやすくなるという構造的リスクを抱えています。