Jr室蘭本線・遠浅駅の真相|貨車駅舎の魅力と時刻表・歴史を総力解剖

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旅情をそそる小さな駅舎に降り立つと、まず目を引くのがコンパクトな金属製の構造物です。北海道の地名に不慣れな旅行者からは「えんせん?」と読まれることも少なくありませんが、正しい遠浅駅の読み方は「とあさ」です。アイヌ語の「ト・アサむ(沼の奥)」に由来するとされ、周囲一帯の湿地・沼沢を開拓した名残を今に伝えています。

歴史を遡ると、遠浅駅の開設は1902年(明治35年)9月にまで到達します。当時、北海道炭礦鉄道の手によって貨物・旅客取扱駅としてスタートし、周辺から産出される木材や農産物、とりわけ発展期にあった酪農製品の輸送拠点として地域経済を牽引しました。1980年代の合理化の波の中で無人化され、従来の木造駅舎に代わって導入されたのが、現在もシンボルとなっている貨車駅舎です。

国鉄末期に余剰となった車掌車「ヨ3500形」などの車体を流用して設置されたこの駅舎は、豪雪や強風に耐えうる堅牢なスチール構造を持ち、維持管理コストを最小限に抑えるための知恵の結晶でした。現在では安平町内の貴重な産業遺産的景観として、多くの写真愛好家を惹きつけています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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