麻布台ヒルズは本当に日本一高い?330Mの秘密と200億の真相

麻布台ヒルズは本当に日本一高い?330Mの秘密と200億の真相の重要なポイントについて、専門知識を取りまとめてご紹介します。

日本の超高層ビルの歴史は、地震大国という過酷な自然条件を耐震・制震技術の進化によって克服してきた「構造エンジニアリングの軌跡」そのものです。1968年の霞が関ビルディング誕生以来、時代を象徴するフラッグシップタワーが次々と塗り替えてきた頂点の系譜を整理しました。

ビル名称(所在地)高さ / 階数竣工年総事業費・開発背景編集部の見解・位置付け霞が関ビルディング
(東京都千代田区)147m / 36階1968年約160億円
柔構造による耐震設計日本の超高層黎明期を告げた記念碑的オフィスサンシャイン60
(東京都豊島区)239.7m / 60階1978年巣鴨プリズン跡地の再開発アジア一の高さを誇り、池袋の都市構造を刷新東京都庁第一本庁舎
(東京都新宿区)243m / 48階1991年約1,569億円
丹下健三設計・バブル期の象徴西新宿副都心のランドマークとして君臨横浜ランドマークタワー
(神奈川県横浜市)296m / 70階1993年みなとみらい21計画の中核約21年間首位を死守した超高層の金字塔あべのハルカス
(大阪市阿倍野区)300m / 60階2014年約1,300億円
日本初の300mスーパートール関西に最高層の栄誉をもたらした複合立体都市麻布台ヒルズ 森JPタワー
(東京都港区)約330m(328m)
地上64階 / 地下5階2023年総事業費 約6,400億円
約300人の地権者と35年の歳月現・日本一。国際競争力を備えた巨大複合都市Torch Tower(建設中)
(東京都千代田区)約385m
地上62階 / 地下4階2028年予定三菱地所による東京駅前TOKYO TORCH街区完成時に麻布台ヒルズを抜き、新たな日本一へ

森ビルが主導した麻布台ヒルズの再開発プロジェクトは、単なる高さの追求にとどまりません。総事業費は約6,400億円。約8.1ヘクタールにおよぶ広大な区域には、入り組んだ細街路や木造密集住宅が混在しており、防災上の脆弱性を抱えていました。デベロッパーと約300人におよぶ地権者が35年もの年月をかけて対話を重ね、土地を高度利用することで生まれたのがこの都市空間です。「緑に包まれ、人と人をつなぐ広場のような街」を掲げ、敷地内に約24,000㎡もの圧倒的な緑地を確保している点に、従来のオフィス偏重型高層ビルとの明確な思想的差異が見て取れます。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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