志那の読み方と歴史の真相|滋賀草津の地名・神社と支那の誤解を徹底解明
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「志那」の正しい読み方は「しな」です。この言葉の起源を遡ると、古代日本の神話体系および当時の自然観に直結しています。
『古事記』や『日本書紀』の神産み神話において、イザナギノミコトが朝霧を吹き払った息から生まれたとされる風の神が「志那都比古神(しなつひこのみこと)」「志那都比売神(しなつひめのかみ)」です。「シナ」の「シ」は風や息、「ナ」は助詞の「の」を指し、「息の長いこと(風が強く長く吹き渡ること)」を意味する古語とされています。
琵琶湖東岸に位置する草津市志那町一帯は、比良山地から吹き降ろす強風「比良八講荒れ」をはじめ、湖上を渡る風の影響を強く受ける地域でした。航海安全と五穀豊穣を祈願し、風の神を祀ったことが「志那」という地名の直接的な起源とされています。また、地名学の観点からは、湖岸の段差や傾斜地を指す古語「シナ(階・級)」に漢字を当てたという説も有力な学説として支持されています。
さらに、苗字としての「志那」姓もこの近江国栗太郡志那庄(現在の滋賀県草津市志那町周辺)がルーツの一つです。中世に当地を治めた在地武士や神職の家系が地名を名字(名字・苗字)として名乗ったことに由来し、現在も全国に連綿と受け継がれています。