千と千尋のおしら様とは何者?千尋を助けた理由と怖い民間信仰の真相
千と千尋のおしら様とは何者?千尋を助けた理由と怖い民間信仰の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
インターネット上のコミュニティやSNSでは、おしら様に関して長年囁かれているいくつかの誤解が存在します。一次情報に基づき、その真実を検証します。
【誤解1:おしら様には声優がついていない?】
おしら様は劇中で明確な人語を話さず、息遣いや低いうなり声(「ンッ」「フン」という呼気音)のみを発します。そのため「効果音(SE)ではないか」と思われがちですが、実際には演劇ユニット・TEAM NACSの安田顕氏が専任キャストとして息吹きを吹き込んでいます。
スタジオジブリは当時、北海道テレビの『水曜どうでしょう』等で頭角を現していたTEAM NACSのメンバー(大泉洋氏、安田顕氏、森崎博之氏、戸次重幸氏、音尾琢真氏)を複数キャラクターの声優として起用しました。安田顕氏はおしら様の独特な呼吸音のほか、油屋の従業員役なども兼任しており、現場での卓越した怪演が高く評価されました。
【誤解2:おしら様は千尋を騙そうとしていた?】
一部の考察サイトで「最初は千尋を食べようとしていたのではないか」という仮説が語られることがありますが、スタジオジブリの公式絵コンテを確認すると、最初から「千尋を庇うように立つ」「穏やかに見送る」という指示が一貫して記されています。おしら様は最初から最後まで、純粋な善意と神としての公平さで千尋に接していました。