夢の島熱帯植物館の全貌!ゴミ埋立地が雨の日デート聖地に化けた理由

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最高部約28メートルを誇る3連の半球形ガラスドーム内は、一歩足を踏み入れた瞬間に熱帯特有のしっとりとした温気と青々とした葉の香りに包まれます。館内は「A・B・C」の3つのドームが有機的につながり、それぞれ独自のストーリーを持った植栽設計がなされています。

まず来館者を圧倒するのが、Aドーム(木性シダと水辺の景観)に現れる豪快な人工滝です。激しい水音とともに水飛沫が舞い、巨大なヘゴや木性シダが頭上を覆い尽くす光景は、ここが東京23区内であることを完全に忘れさせます。滝の裏側を通り抜ける遊歩道は、絶好のフォトスポットとして若い来館者のスマートフォンを惹きつけてやみません。

続いて広がるBドーム(ヤシと人里の景観)では、熱帯地域の集落をイメージした演出が施され、旅情をそそります。そして見逃せないのが、学術的・文化的にも価値が高い貴重な樹木群です。

  • 仏教三大聖樹の集結:お釈迦様が誕生した際に枝を垂れたとされる「ムユウジュ(無憂樹)」、その下で悟りを開いた「インドボダイジュ(印度菩提樹)」、入滅の際に見守ったとされる「サラノキ(沙羅双樹)」の3種がすべて揃って植栽・管理されている施設は、日本国内でも極めて稀少です。
  • 世界三大花木「ジャカランダ」:南米原産の紫色の花を咲かせるジャカランダをはじめ、熱帯特有の鮮烈な花々が季節ごとにドームを彩ります。
  • 小笠原諸島の固有種・絶滅危惧種:東京都でありながら本土から約1,000km離れた世界自然遺産・小笠原諸島。夢の島熱帯植物館は、小笠原の貴重な生態系を保全する「域外保全」の重要拠点となっており、タコのような気根を伸ばす「タコノキ」や、絶滅が危惧される固有植物が実地で丹念に育成されています。

また、散策の途中でぜひ立ち寄りたいのが館内の喫茶コーナー「夢の島カフェ」です。温室の濃密なグリーンを大きなガラス窓越しに見渡せる開放的な空間で、トロピカルフルーツを使った特製ジュースやスイーツ、軽食を味わうことができます。商業施設特有の喧騒や順番待ちのストレスとは無縁の、静謐でゆったりとした時間が流れています。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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