吹奏楽ディープパープルメドレーの神髄!佐橋俊彦編曲と名演の秘密

吹奏楽ディープパープルメドレーの神髄!佐橋俊彦編曲と名演の秘密の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

吹奏楽界におけるポップス・レパートリーの金字塔シリーズ『ニュー・サウンズ・イン・ブラス(NSB)』第23集(1995年発表)において初収録された本作。指揮者・岩井直溥氏の監修のもと、当時すでに劇伴界で頭角を現していた佐橋俊彦氏がアレンジャーとして起用されたことで、吹奏楽史に残る大名曲が誕生しました。佐橋氏といえば、後に『機動戦士ガンダムSEED』や『仮面ライダークウガ』など重厚なオーケストラと現代的ビートを融合させた劇伴で一世を風靡したマエストロです。

ロックバンドの4〜5人編成によるサウンドを数十人の吹奏楽編成へコンバートする際、安易なアレンジでは単に金管楽器がメロディをユニゾンでがなり立てるだけの薄っぺらな演奏に陥りがちです。しかし、佐橋アレンジの革新性は「クラシックの対位法とビッグバンドのホーンセクションの融合」にありました。

原曲のエレキギターによる高速ディストーションリフを、アルトサックスやクラリネットなどの木管群に緻密なパッセージとして割り振り、そこにトロンボーンとホルンの中低音カウンターを噛み合わせる構造をとっています。これにより、吹奏楽特有の豊かな音圧を保ちながら、ロック本来の疾走感とエッジの鋭さを完璧に両立させているのです。当時のレコーディングに参加した東京佼成ウインドオーケストラの奏者が残した証言録でも、「譜面を見た瞬間はあまりの指の回りづらさに絶句したが、合奏した瞬間に立ち上がった音の立体感は鳥肌ものだった」と語られており、発売当初からプロ界隈に衝撃を与えていました。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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