画角とは?焦点距離の違いとセンサーで激変する写真の真実を徹底解剖
画角とは?焦点距離の違いとセンサーで激変する写真の真実を徹底解剖の重要なポイントについて、専門知識を取りまとめてご紹介します。
写真や映像の現場において「画角」とは、レンズを通してイメージセンサー上に写し出される範囲を「角度(°)」で表した数値を指します。水平方向・垂直方向・対角線方向のそれぞれに画角が存在しますが、カタログスペック等で単に画角と表記される場合は、画面の対角線を基準とした「対角線画角」を指すのが業界の標準規格です。
ここで多くの初心者が混同しやすいのが、画角と焦点距離の違いです。焦点距離とは、レンズの中心(主点)からイメージセンサー(焦点面)までの物理的な距離を「mm」で表した光学的な数値であり、レンズ単体が持つ固有の物理定数に過ぎません。これに対して画角は、「その焦点距離のレンズを、どの大きさのセンサーに取り付けたか」によって最終的に決まる「切り取られる視界の広さ」を意味します。
光学設計の観点から言えば、レンズが像を結ぶ円形の領域を「イメージサークル」と呼び、センサーはその円形から長方形の部分を切り取っています。つまり、レンズ自体が持つ光の屈折力(焦点距離)が同一であっても、受け止めるセンサーの対角線長が変われば、必然的に記録される視界の角度(画角)も変動する仕組みです。
あわせて整理しておきたいのが画角と視野角の違いです。画角はカメラの光学系が切り取る幾何学的な角度であるのに対し、視野角は人間の眼やディスプレイの表示限界など、生体や受像側の視覚認知範囲を指すケースが一般的です。人間の有効視野(意識して対象を凝視・識別できる範囲)は約45度前後とされており、この視野がフルサイズ換算で約50mm前後の標準レンズが持つ画角(対角約46.8度)と極めて近いため、「50mmは肉眼に近い自然な画角」と伝統的に呼ばれ続けています。