メガネレンズの外し方をプロが伝授!破損を防ぐ安全な手順と注意点

メガネレンズの外し方をプロが伝授!破損を防ぐ安全な手順と注意点の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

ネット上のQ&Aサイトや動画共有プラットフォームでは、「セルフレームが硬くて外れない時は、お湯に浸けるかドライヤーで温めると簡単に外れる」という裏ワザがまことしやかに推奨されています。しかし、眼鏡の工学的知見に基づけば、これは極めてハイリスクな誤った手法と言わざるを得ません。

眼鏡レンズの主流であるプラスチックレンズ(CR-39や高屈折率ポリウレタン樹脂)は、表面に反射防止膜、耐傷ハードコート、撥水コートなど複数の極薄金属酸化膜が真空蒸着されています。基材となるプラスチックと表面のコート膜では、熱による膨張率が大きく異なります。

ドライヤーの温風(通常80〜100℃程度)を至近距離から当てると、急激な熱膨張差により、コーティングに無数のひび割れが生じる「サーマルクラック(熱クラック)」が発生します。一度クラックが入ったレンズは視界が白く濁り、元の透明度に戻すことは絶対に不可能です。

また、メガネレンズの外し方にお湯を使う方法についても同様の警戒が必要です。40℃前後のぬるま湯程度であれば大きな問題は生じにくいものの、熱湯(50℃以上)にフレームごと浸すと、レンズのクラックだけでなく、アセテート樹脂の可塑剤が抜け落ちてフレームが白く変色・劣化(白化現象)します。店舗にある眼鏡専用のフレームウォーマーは、均一に70℃前後の乾熱を当てつつ、レンズの耐熱限界を見極めながら作業できるプロ仕様の機材です。家庭用機器での代用は避けるのが賢明です。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest