なぜソヨゴの木で後悔?雌雄の見分け方と失敗しないシンボルツリー選び
なぜソヨゴの木で後悔?雌雄の見分け方と失敗しないシンボルツリー選びについて見逃せない 事実を分かりやすく解説いたします。
ソヨゴ最大の魅力であるサクランボのような愛らしい赤い実を確実に鑑賞するためには、雌雄の植物学的差異を正確に見極め、受粉のメカニズムを整える必要があります。
雌雄の見分けにおいて最も確実な観察ポイントは、5月下旬から6月にかけて開花する花の形状と付き方にあります。開花時期に花をルーペや近接撮影で確認すると、以下のような明確な差異が存在します。
【雄花(雄株)の特徴】:
1本の長い花柄から複数の細い柄が枝分かれし、1箇所に3個〜8個程度の小さな白い花を房状に咲かせます。花の中心部には発達した雄しべが目立ち、花粉を豊富に蓄えますが、雌しべは退化して小さく、受粉しても実をつけることはありません。
【雌花(雌株)の特徴】:
花柄がすっきりと長く伸び、その先端に1個(稀に2個)だけ花をつけます。花の中心部には緑色を帯びた丸く大きな子房(将来の実になる部分)が鎮座しており、雄しべは痕跡程度にしか存在しません。
実がつかないトラブルを完全に防ぐためには、苗木を選ぶ段階で「秋〜冬に実際に赤い実がついている雌株」を購入することが最も安全な選択肢です。また、ソヨゴの花粉は風ではなく昆虫によって運ばれる虫媒花であるため、半径数百メートル以内に雄株(または近縁のモチノキ科樹木)が存在すれば自然交配して結実します。もし周囲に緑が少ない新興住宅地などで結実率が極端に悪い場合は、庭の片隅に小型の雄株を1本混植するか、開花期に雄花の枝を手に入れて人工受粉を行うのが確実な対策です。