ダリ『記憶の固執』なぜ時計は溶けるのか?誕生秘話と絵画の謎を徹底解説
ダリ『記憶の固執』なぜ時計は溶けるのか?誕生秘話と絵画の謎を徹底解説の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
Q1:『記憶の固執』は日本国内の美術館で本物を見ることはできますか?
A1:油彩原画『記憶の固執』はニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品であり、厳重に管理されているため日本国内に常設展示されている場所はありません。ただし、福島県にある「諸橋近代美術館」ではアジア最大のダリ・コレクションを誇り、『記憶の固執』のモチーフを発展させたブロンズ彫刻作品『時のプロフィール』『時間のダンス』などを間近で鑑賞できます。
Q2:『記憶の固執』の正式な読み方は「きおくのこしつ」ですか、「きおくのこしゅう」ですか?
A2:一般的な美術史やメディアでは「きおくのこしつ(記憶の固執)」と呼ばれるのが通例です。ただし、「執」の重箱読みを避ける伝統的な慣用読みとして「きおくのこしゅう」と読まれるケースもあり、どちらを用いても間違いではありません。英語題は『The Persistence of Memory』、スペイン語原題は『La persistencia de la memoria』です。
Q3:なぜ時計の文字盤には針が描かれているのですか?止まっているのですか?
A3:溶けた時計の針はそれぞれ異なる時刻(およそ6時台や7時前後)を指して静止しています。これは夢の世界において機械的なクロックタイムが機能を失い、過去・現在・未来の境界が溶け合っている状態を表しています。
Q4:作品の別名として「柔らかい時計」と呼ばれるのはなぜですか?
A4:ダリ自身がこの象徴物を「Soft Watches(柔らかい時計)」と呼び、作品の強烈な特徴そのものを指す言葉として定着したためです。1930年代の美術批評でも「ダリの柔らかい時計」として大々的に報道されました。