視界のギザギザ…閃輝暗点とは?頭痛なしに潜む脳梗塞リスクと対処法

視界のギザギザ…閃輝暗点とは?頭痛なしに潜む脳梗塞リスクと対処法について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。

閃輝暗点(Scintillating scotoma)とは、視野の中に突如として激しく点滅する光の波や、のこぎりの刃のように尖ったギザギザ模様が出現し、その部分が見えにくくなる(暗点化する)一過性の視覚症状を指す。名称の通り、「閃輝(キラキラと輝く光)」と「暗点(視野の欠損)」が同時に、あるいは連続して発生することが特徴だ。

典型的な発症パターンでは、視野の中心付近にごく小さな光の点やジグザグの輪が現れることから始まる。この光は万華鏡を覗き込んだような幾何学模様を描きながら、およそ20分から30分をかけて視野の外側へと徐々に拡大していく。光の通過した領域は一時的にモザイクがかかったようにぼやけたり、文字や人の顔が部分的に欠落して認識できなくなったりする。その後、光は視野の端へ抜けるようにして自然消滅するケースが大半である。

ここで極めて重要なのは、「これは目の病気なのか、脳の病気なのか」という自己診断の鑑別点だ。以下の症状チェックリストを確認してほしい。

【閃輝暗点のセルフチェック項目】
・両目で見たときだけでなく、片目を手で隠しても、あるいは目を完全に閉じても同じ位置にギザギザの光が見え続ける。
・光の出現から消失までの時間がおおむね15分〜40分以内に収まる。
・光が消えた後、または光と入れ替わるようにして、頭の片側(または全体)にズキズキと脈打つような強い頭痛や吐き気が生じる。
・視野の一部が一時的に欠けるが、1時間以内には完全に元の見え方に戻る。

片目だけに光が見える場合や、視界に黒いゴミが飛ぶような症状(飛蚊症)、視野の端に稲妻のような光が一瞬走る症状(光視症)は、網膜剥離や硝子体剥離といった眼球自体の疾患が疑われる。しかし、目を閉じても両方の視野に共通して光が存在する場合、その原因は目ではなく大脳の後頭葉にある視覚野のトラブルにほかならない。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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