よさこいの意味は夜にいらっしゃい?発祥の歴史と鳴子の謎を解明
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今日のようなダイナミックな乱舞として定着した背景には、高知県よさこい発祥のドラマがあります。昭和20年代後半の高知市は、昭和南海地震の爪痕や全国的なデフレ不況に直面し、商店街の景況感はどん底にありました。この閉塞感を打破すべく、1954年(昭和29年)8月に高知商工会議所青年部有志が中心となって立ち上げたのがよさこい祭りの歴史の幕開けです。
関係者の回顧録によると、祭りの立案時に強烈に意識されたのが、隣県である徳島の阿波踊りでした。「徳島には全国に誇る阿波踊りがあるのに、なぜ高知には民衆を熱狂させる祭りがないのか」という危機感が、若手経済人たちを突き動かしました。商業復興と市民の士気高揚を両立させる起死回生のイベントとして、第1回高知よさこい祭りが産声を上げたのです。
祭りの創設において不朽の功績を残したのが、作曲家の武政英策(たけまさ・えいさく)氏です。武政氏は古謡のよさこい節にモダンな旋律を掛け合わせた「よさこい鳴子踊り」を作曲。さらに驚くべきことに、氏は楽曲の著作権を主張せず「誰もが自由にアレンジして踊ってよい」と公に宣言しました。この無私の決断こそが、後にジャズ、ロック、サンバへと進化を遂げる現代よさこいの基盤を築きました。