インクがあるのにボールペンが出ない?原因と身近な道具で復活させる裏ワザ
インクがあるのにボールペンが出ない?原因と身近な道具で復活させる裏ワザの背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
滑らかな書き味で絶大な人気を誇る三菱鉛筆の「ジェットストリーム」をはじめとする超低粘度油性ボールペンは、ビジネスシーンの定番筆記具として定着しています。しかし、ネットの掲示板やSNS上では「まだ半分以上インクがあるのに、急にかすれて書けなくなった」という相談が絶えません。
編集部が文具修理の現場データおよび検証実験を精査したところ、ジェットストリームかすれる原因の多くは、その優れた書き味を生み出す「特殊スプリングチップ機構」のデリケートさに起因していることが判明しました。
超低粘度油性インクは非常にサラサラしているため、通常のボールペン構造ではインクがペン先から漏れ出してしまいます。これを防ぐため、内部に微細なスプリングを配置し、筆記していない時はボールを内側から蓋のように押し当てて密閉する構造が採用されています。
筆圧が強すぎる筆記習慣がある人や、硬いデスクの上で下敷きを敷かずに強い力で筆記を続けると、この内部スプリングが変形したり、受け座(チップ内部の座金部分)が摩耗してボールが正常に沈み込まなくなります。その結果、インクの流路が塞がれてかすれが発生します。現場の検証では、かすれたジェットストリームを復活させようと紙に強く押し付ける行為が、かえって致命的なチップ破損を招いている実態が浮き彫りになりました。