自民党が選挙で歴史的大敗した理由とは?過半数割れの深層と政界再編
自民党が選挙で歴史的大敗した理由とは?過半数割れの深層と政界再編とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
永田町の旧来型政治家の中には、今回の大敗を「裏金報道による一時的な逆風」「時が経てば有権者はまた自民党に戻ってくる」と高を括る向きがいまだに散見されます。しかし、それは極めて危険な現実逃避と言わざるを得ません。
政治学者の間でも、中央大学の中北浩爾教授らが指摘するように、自民党は「失敗の研究」を怠り、単に野党の分裂や失策(敵失)を待つだけの体質に染まりきっていた病根が厳しく批判されています。ネット上では「野党に政権担当能力がないから結局は自民党が勝つ」という言説が長らく信じられてきましたが、今回の選挙ではそのロジックが完全に破綻しました。
有権者はもはや「自民党か、かつての民主党か」という二者択一で投票していません。国民民主党のような現実路線の政策提案型政党や、自民党の生ぬるい保守姿勢に反発した新興保守勢力という多様な受け皿が存在したため、自民党から離反した票が綺麗に分散吸収されました。「自民党にお灸を据えても代わりがいない」という言い訳が通用する時代は、すでに終わりを告げています。
さらに、政治資金規正法の改正をめぐる消極的な姿勢も有権者に見透かされました。政策活動費の使途公開や企業・団体献金の規制について、国民の納得感から程遠い妥協案でお茶を濁そうとしたことが、「この政党は自己改革の能力を失っている」という決定的な絶望感を植え付けたのです。